2009年11月4日水曜日

パリ左岸のピアノ工房

 「パリ左岸のピアノ工房」T.E. カーハート、新潮社、2001.11.30。"The Piano Shop on the Left Bank, The Hidden World of a Paris Atelier" Thad E. Carhart
稲城図書館で借りて読んだ。パリの裏町の謎めいたピアノショップ。パリに住む異邦人、アメリカから移り住んだわたしは入りたくてしょうがないのだが、気後れしてなかなか入れない。ある日意を決して、思い切って入ってみる。そこからこの物語は始まる。ピアノへの思い入れは深く、ピアノに関するありとあらゆることを調べ上げる。構造、歴史、演奏家等々、挙句はイタリア北部のピアノメーカーの工場へ見学に行ってしまう。スタンウェイやヤマハから最高級のファツィオーリまで、著者のオタク振り、ピアノへの、のめり込み振りがタップリ楽しめる。パリの裏町へ行ってみたいな。
 この本を読む時のBGMにCDを3枚買って来た。「ラフマニノフピアノ協奏曲第2番&4番」ウラディミール・アシュケナージ、ベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセントへボウ管弦楽団。「ショスタコービッチピアノ協奏曲第1番&2番」エリザベス・レオンスカヤ、ヒュー・ウルフ指揮セントポール・チャンバー・オーケストラ。「バルトークピアノ協奏曲第1・2・3番」ピーター・ドノホー、サイモン・ラトル指揮バーミンガム市交響楽団。折角ただで本を借りたのに、これじゃ却って高く付く。

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